10月 05, 2022 15:45 Asia/Tokyo

花王株式会社(社長・長谷部佳宏)が、蚊を人の肌に止まりにくくさせることで、デング熱などの感染症予防につなげる虫よけの新商品「ビオレガード モスブロックセラム」をタイにて開発・生産しました。

花王は、同社独自の技術を応用した蚊よけセラム「ビオレガード モスブロックセラム」の開発・生産により、蚊から未来の命を守るグローバルプロジェクト「#GUARD OUR FUTURE」を正式に発足させました。

特に、蚊が媒介する感染症の一つであるデング熱は、対をはじめとする東南アジア諸国などにおいて長年の社会問題であり、温暖化の影響で世界に広がりつつあります。

これを受け、花王は去る9月中旬、タイ・バンコク市内のある学校にて、同社の関係者などの立会いの下、実際に大きな容器に入った蚊を用いての、この蚊よけ新製品のワークショップ・講習会を行いました。

この講習会では、花王の担当者が、蚊が人の肌に止まれなくする仕組みや、カバの汗をヒントに新技術が生まれた経緯などを解説しています。

これについて、花王パーソナルヘルスケア研究所の難波綾さんは、高速度カメラを使用して、蚊がさまざまな表面に止まる様子を観察したことを明らかにしました。

また、「我々の研究は、蚊の行動や体の構造をよく観察することから始まった。蚊は足を(皮膚の)表面に置いた後、体を落ち着かせて休む(血を吸う前に)ので、蚊が(皮膚に)着地できないようにすることができればよいのではと思い、蚊がどういう表面・場所を嫌うのかを探求することに努めた。つまり、肌表面を蚊の嫌う物性に変化させ、蚊を肌にとどまらせず、吸血を阻害することを考えた」と語っています。

この蚊よけセラム「ビオレガード モスブロックセラム」(2種・各50グラム)は、去る6月から69タイバーツ(約260円)でタイにて販売されています。

 


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