10月 05, 2022 17:34 Asia/Tokyo
  • 松野官房長官
    松野官房長官

松野官房長官が、最近の北朝鮮による弾道ミサイル発射に関連し、全国瞬時警報システム「Jアラート」で本来は対象外だった東京都の島しょ部などで誤発信されたことについて、「システム上の不具合だった」などとして謝罪しました。

日本の報道各社が5日水曜、報じたところによりますと、松野官房長官は記者会見で、日本時間の4日早朝の北朝鮮の弾道ミサイル発射後に、ミサイルの注意が必要ではなかった伊豆諸島や小笠原諸島など東京の島しょ部の9町村にJアラートが発信されたことについて、「システム上の不具合だった」と説明しました。

そして、「ミサイルに注意が必要でない東京都の島しょ部の9町村に対して発令されることになり、ご心配をおかけした9町村の住民の方々にはお詫びを申し上げます」と陳謝しています。

その上で、政府として再発防止に取り組む考えを示すとともに、東京・千代田区や稲城市でも防災行政無線が作動していたことについては、「都内のいずれかの地域に対しJアラートが発令された場合、流れる設定となっていた」と説明し「再発防止に向けた対応を依頼した」と明らかにしています。

その一方で、ミサイルが上空を通過した青森市では登校中の児童生徒にアラートが届かないという事態が発生しました。

これは、同市の大半の地域で防災行政無線が整備されていないためで、災害も含め有事対応の課題が浮き彫りになった形です。

市教育委員会事務局指導課の角田毅課長は「有事の行動は避難訓練で指導してきたが、Jアラートそのものを知り得ない状況は大きな課題だ」と危機感をあらわにしました。

Jアラート・全国瞬時警報システムとは、通信衛星と市町村の同報系防災行政無線や有線放送電話を利用して、緊急情報を住民へ瞬時に伝達する日本のシステムです。

 


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