日本が、巡航ミサイル「トマホーク」搭載できる実験艦建造

日本政府が、長射程ミサイルを発射可能な潜水艦の保有に向けて、技術的課題を検証する「実験艦」を新造する方向で調整に入ったと報じられました。

読売新聞が複数の政府関係者の話を元に報じたところによりますと、日本政府は当初、車両や水上艦、航空機にミサイル発射機材を搭載することを念頭に置いてきましたが、配備地などを探知される危険性があるために、相手に反撃を警戒させ、抑止力を高めるには、より秘匿性の高い潜水艦への搭載を検討する必要があると判断したということです。

実戦配備に進めば、米国政府に購入を打診している巡航ミサイル「トマホーク」の搭載も視野に入れるとされています。

同紙によれば、実験艦は早ければ2024度にも設計に着手し、数年かけて建造されます。ミサイルの発射方式は、潜水艦胴体からの垂直発射方式と、水平方向への発射が検討されており、実験艦の試験結果に基づき、10年以内に実用艦の導入を最終判断するということです。

一方、NHKも28日、日本政府が防衛力を抜本的に強化するため、米国の巡航ミサイル「トマホーク」を購入する検討に入ったと報じました。

日本はいわゆる「反撃能力」としての使用も念頭に、敵の射程圏外からでも攻撃できる国産の「スタンド・オフ・ミサイル」の開発計画の一環として、陸上自衛隊の「12式地対艦誘導弾」の改良型などを量産したいと考えています。

この改良型ミサイルは、日本の沿岸防衛能力の拡大を目的とし、1000キロ以上の長射程を目指し、艦艇や戦闘機に搭載することも可能になるということですが、自衛隊への配備は2026年以降になる見通しで、こうしたことから、日本政府は「トマホーク」購入について検討を開始したとされています。

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