横田基地周辺の住民が提訴、オスプレイ飛行訓練差し止めを要求
11月 10, 2022 20:41 Asia/Tokyo
東京にあるアメリカ軍横田基地周辺の住民240人余りが、航空機の騒音で被害を受けているとして、国に対して、アメリカ軍の輸送機「オスプレイ」の飛行訓練の差し止めや損害賠償などを求める訴えを、東京地方裁判所立川支部に起こしました。
NHKによりますと、訴えを起こしたのは、東京 昭島市や瑞穂町など、横田基地周辺の住民合わせて244人です。
訴えによりますと、これらの原告は横田基地に配備されている航空機の騒音で被害を受けているとして、国に対し、横田基地に配備されているアメリカ軍の輸送機「オスプレイ」の低空飛行などの訓練や、すべての航空機の午後7時から翌日の午前8時までの飛行を差し止めるよう求めています。
また過去3年間に加え、今後、騒音がなくなるまでの間の損害を賠償するよう求めています。
今回の裁判の原告団は記者会見で「裁判所は過去の裁判で騒音の原因につながる飛行の差し止めに踏み込んでいない。今回の裁判ではこの点を追及したい」と語りました。
これまでに横田基地周辺の住民が騒音被害をめぐり訴えた裁判では、去年、国に対して合わせて1億1200万円余りの賠償を命じる判決が確定した一方、軍用機の飛行の差し止めなどの訴えは退けられました。
また、去る6月には別の住民グループも「オスプレイ」の飛行の差し止めなどを求める訴えを起こしています。
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