1月 23, 2023 20:11 Asia/Tokyo
  • 日本企業が参加する石油・天然ガス事業「サハリン2」
    日本企業が参加する石油・天然ガス事業「サハリン2」

日本の損害保険各社が、今月25日からロシアの領海を航行するLNG液化天然ガス船向けの保険料の大幅な引き上げを決定しました。

日本の報道各社によりますと、引き上げ幅は8割程度になる予定です。

今回の措置の理由として、地政学的リスクの高まりが続いていることから、リスクの一部を引き受ける再保険会社が保険料の引き上げを決定したことが挙げられます。

日本経済新聞によりますと、大型LNG船の船体価格は200億円規模ですが、戦争による沈没や接収の被害に遭った場合、全損扱いとして、船体価格を補償するということです。

保険料はこれまで1200万円程度だったのが、今後は2000万円超になるとみられています。

さらに、保険料の増額は、日本企業が参加する石油・天然ガス事業「サハリン2」からのLNG運搬費用に影響することになります。

また、ウクライナ危機が長期化すれば今後も保険料は上がる可能性があり、ロシア領海を航行する日本向けの船舶戦争保険の提供継続は、ウクライナ情勢と再保険市場の動向次第となる見通しです。

2022年12月29日、日本の損害保険会社がロシア海域で船舶の沈没などの被害を補償する保険を2023年1月も提供を継続することが明らかになりました。

これより前、損保各社が年明けから保険提供を停止すると取引先に通知していたことがわかり、ロシア発のLNGプロジェクト「サハリン2」からのLNG輸入の停滞が懸念されていました。

 


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