日本列島に最強寒波襲来、全国でトラブル続出
10年に1度と言われる強烈な寒波の影響で、日本全国の多くの地域で25日水曜の朝はこの冬一番の冷え込みとなり、また各地で雪などによるトラブルが相次いでいます。
日本の報道各社によりますと、松野博一官房長官は25日午前の記者会見で、24日火曜からの大雪の影響で1人が死亡したと発表しました。
強烈な寒波の影響で、今日25日の朝は厳しい冷え込みとなり、東京都心も氷点下2.9℃にまで下がったほか、札幌市ではマイナス12.8℃、名古屋市でマイナス3.8℃、大阪市でマイナス2.0℃まで下がり、大都市でもこの冬一番寒い朝となっています。
また、この寒波とそれに伴う大雪・凍結などにより、交通機関や空の便にも影響が出ています。
成田空港では現地時間の25日午前7時半すぎ、香港発の全日空の貨物専用機が着陸後、駐機場に入る際にスリップしました。
また、JR京都線などでは電車16本が線路上で数時間立ち往生し、13人が体調不良を訴えて救急搬送されました。
さらに、積雪や路面凍結などの影響で、長崎県諫早市の国道207号線では、最大約100台の車が立ち往生となりました。
加えて、宅配便や郵便物の配送にも影響が出ており、ヤマト運輸は大雪に伴う交通規制などのため、全国から新潟県、富山県、石川県、福井県向けに、またこれら4県から全国向けに配送する荷物の預かりを停止しています。
このほか、富山県や大分県などでは学校の下校時刻を早めたり、臨時休校とするなどの措置が取られています。
北陸から北の日本海側では、このあとも雪が降り続く見込みで、26日朝までに予想される降雪量は、いずれも多いところで、東北で80cm、北海道・北陸で60cmなどとされているほか、都心でも積雪が見込まれます。このため、気象庁は大雪や路面の凍結による交通障害などに警戒を呼びかけています。