3月 13, 2023 18:44 Asia/Tokyo
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日本の貴金属取引大手「田中貴金属工業」が13日に設定した価格では、金の小売価格が初めて1グラムあたり9000円に達しました。

産経新聞が報じたところによりますと、これは12日の価格よりも32円高く、国内金価格の指標として初めて9000円台に乗って、約2カ月ぶりに過去最高価格を更新しました。

同紙は「米金融システムの安定性への懸念から国際的に金の先物価格が上昇しており、同社はこうした値動きを念頭に店頭での需要の増加を見込んだ」と分析しています。

また、13日の東京株式市場は、米SVBシリコンバレー銀行などが相次いで経営破綻したことを受けて、銀行株を中心に売り注文が広がり、日経平均株価は一時500円以上値下がりした。

SVBは、カリフォルニア州当局により10日に閉鎖されました。この銀行の総資産は2000億ドル余りで、米国における銀行の破綻としては2008年に起きた貯蓄金融機関の破綻に次ぐ2番目の規模となりました。破綻の理由について米メディアは、利上げによって価格が下落した債券の売却で損失が出て経営が悪化し、顧客からの預金の引き出しが相次いだことなどが原因だと報じています。FDICによれば、2022年の同行の累積損失は6200億ドルにのぼっていました。

米財務省と連邦準備制度、FDIC連邦預金保険公社は、SVBの破綻に関する共同声明の中で、「ニューヨーク州当局によって本日閉鎖されたシグネチャー・バンクについても、同様のシステミックリスクの例外措置を発表する」と説明しています。

これに先立ち、SVBの預金者は全員、13日から預金にアクセスできるようになると報じられていました。

 


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