米実業家バフェット氏、日本の商社株で45億ドルを獲得
4月 12, 2023 18:02 Asia/Tokyo
「投資の神様」の異名を持つ米実業家のウォーレン・バフェット氏(92)が日本株で得た利益が、推定で約45億ドル(現在の為替相場で約6000億円)に上ることが明らかになりました。
米メディア「ブルームバーグ」が11日火曜、報じたところによりますと、バフェット氏は2020年に61億ドルで日本の5大総合商社(伊藤忠商事、丸紅、三菱商事、三井物産、住友商事)の株を購入し、その後24億ドルの追加投資を行いました。
さらにその後、各社の株価は1.5~2.3倍に上昇し、現在保有する5社の株式総額は130億ドル(約1兆7400億円)と推定されています。即ち、バフェット氏はわずか3年足らずのうちに日本株だけで45億ドルの利益を上げた計算になります。
訪日中のバフェット氏は11日、日本の報道各社のインタビューに応じました。
日経新聞などによりますと、バフェット氏は「これまで6パーセントあまりだった各社株式の保有比率を7.4パーセントまで高めた。米国株以外では最大の投資となっている」としました。
また、「次の投資先は常に頭の中にある。価格次第だ」と、日本株への投資拡大も示唆しています。
バフェット氏は米投資持株会社「バークシャー・ハサウェイ」の筆頭株主であるとともに会長兼CEOを務めており、その卓越した投資手法で財を成し、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズと並び世界3大投資家としても知られています。
なお、「ファーブス・世界長者番付2023」によりますと、バフェット氏の保有資産は計1060億ドル(約14兆1700億円)で、世界5位とされています。