首相官邸前で処理水放出抗議に90人が集結、韓国の国会議員も

東京・永田町の首相官邸前で１０日月曜、電力福島第1原発の処理水の海洋放出に対する抗議活動が行われました。

報道各社によりますと、今回のデモには市民団体「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」などの主催で、約90人が集まり、脱原発を訴える市民団体のほか、韓国の最大野党「共に民主党」に所属する国会議員も参加しました。

来日した韓国の国会議員はスピーチで、「海洋放出以外の方法もある。悪影響を将来にわたって残しかねない判断は今すぐ撤回すべきだ」などと主張しました。

また韓国の漁業従事者もマイクを握り、水産業への影響への懸念を表明しています。

もっとも、議員らのスピーチ後には、「こうした抗議が風評被害を助長する。内政干渉だ」と叫ぶ男性ともみ合いになる場面も見られました。

日本政府が打ち出した福島原発の処理水の海洋放出計画には、かねてから地元の漁協などのほか、中国や韓国などの近隣諸国が懸念を表明していました。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。