中央アジア+日本対話・第6回外相会合
トルクメニスタンのメレドフ外務大臣が、中央アジア+日本対話・第6回外相会合が、5月1日に、トルクメニスタンの首都アシガバットで開催されることを明らかにしました。 エフェクト
メレドフ外相は、「地域の安全保障、貿易・経済協力、投資、文化、人道面の協力における日本と中央アジアの共同の取り組みが、今回の会議の中心議題だ」と語りました。トルクメニスタンの外交官によれば、この会議の終わりには、運輸に関する地域協力の協定が調印されることになっています。
地域協力を軸にした中央アジア諸国と日本の対話が始まったのは、10年前のことです。とはいえ、実際、旧ソ連が崩壊した当初から、日本政府は、中央アジアやコーカサス地方における政治的、経済的な影響力を拡大しようとしてきました。カスピ海の両側にある国々も、独立直後の国際関係の中で、日本との協力の機会を手放すつもりはありませんでした。こうした中、日本と地域諸国が機会を利用する上での妨げとなったのは、中央アジア諸国のロシアへの依存、第二次世界大戦後の日本とロシアの対立、そして上海協力機構の創設による中国の中央アジア諸国との関係の復活です。
しかし、豊かな石油・天然ガス資源を有する中央アジアの国々が、エネルギーの輸出に関するロシアへの昔からの依存を減らそうとしていること、日本がエネルギーを確保する上での多様性を必要としていることにより、双方は特にエネルギーや経済分野での協力を追求しています。
とはいえ、エネルギー資源の確保のみが、中央アジア諸国と関係復活における日本の目的ではありません。一部の政治的、地政学的な要素、特に中国、ロシア、EUといった国々とのパワーバランスの必要性も、中央アジアの政治、経済分野に進出する上での日本の目的となっています。日本は一歩ずつそのようなアプローチを進めており、中央アジア諸国との会合の開催も、そのためのものだと考えることができます。
地域諸国との協力と平行して、日本は、アメリカとの軍事協力、防衛・安全保障政策の改革、力強い軍の保有の強調、国際的な紛争に参加する権利の保有により、アジアの安全保障における役割を拡大し、中国の力の拡大に対抗しようとしています。
このような状況の中で、日本と中央アジア諸国の関係拡大は、日本の新たな外交政策において、地域諸国がいかに戦略的な重要性を有しているかを示しています。とはいえ、この協力は、中央アジア諸国にとっては別の意味合いを帯びています。地域諸国の指導者は、日本との関係強化により、地域の情勢不安の中心であるアフガニスタンとの国境地帯のコントロールを目指して軍事力を強化するため、日本政府からさらなる支援を受けようとしています。
概して、これまで、戦略的な目的は、日本と中央アジアの会合の経済的な目的の裏側に隠されてきましたが、今後、少しずつ両者の間で行われていく予定です。