日銀総裁 「最近の異常なドル高で円が下落」
日本銀行総裁は、最近の異常なドル高により、円が下落したと語っています。
ロイター通信によりますと、20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席するためにサウジアラビアのリヤドを訪問中の黒田日本銀行総裁は異常なドル高を批判し、ここ最近の円安はこの問題に起因するもので、コロナウイルスの蔓延はあまり関係がないと述べました。
黒田総裁は、日本の景気の緩やかな回復に関する自身の見解は変わらないとしたうえで、「日銀の即時介入や、より活発な政策をとる必要はない」と話しています。
そして、現状は不確定であるとし、必要ならば、すぐに市場介入すると述べました。
以前、中国中央銀行は、金融活動家を安心させ人民元の下落を防ぐために2400億ドル以上を徐々に市場に注入し、中小企業への300億ドルの融資を確保したことを報じていました。 日本の一部の人々は、日銀に対し、同様の措置を採用し経済成長を後押しするよう求めています。
最近、ドルに対して円が急落し、為替レートはここ3年間での最低水準に達しています。 日本の中国との経済的に広範な関係を考えると、供給側の混乱が日本の輸出経済に影響を及ぼす可能性があるの懸念が存在します。
黒田総裁は、現状の外国為替市場についての懸念は理解しているとしたうえで、「外国為替市場に根本的な変化が起こったとは思わない。レートはすぐに調整されるだろう」と語りました。
日銀は、現在のインフレ率をはるかに下回る2%を目標としています。 多くの専門家は、日銀がすぐにでもより多くの金融刺激策を採用すると確信しています。
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