韓国大統領府、安倍首相の辞意表明に「残念」
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韓国大統領府、安倍首相の辞意表明に「残念」
安倍晋三首相が２８日金曜、辞任の意向を表明したことについて、韓国大統領府の姜珉碩（カン・ミンソク）報道官は「安倍首相の早期快癒を願う」とのコメントを出しました。
韓国ヨンハプ通信によりますと、姜報道官は「日本の憲政史上、最長の首相としてさまざまな意味のある成果を残し、とりわけ、長い間日韓両国の関係発展のため多くの役割を果たしてきた安倍首相の急な辞任発表を残念に思う」と表明し、「わが政府は新しく選出される日本の首相と新しい内閣とも日韓の友好協力関係の増進のため、引き続き協力していく」と強調しました。
ヨンハプ通信は、安倍首相が辞任の意向を表明したことで、悪化の一途をたどっていた日韓関係が変化するか注目される、としています。
新首相が誰になったとしても、全般的に外交政策を再点検して周辺国との関係改善を図る可能性があるため、現在の厳しい雰囲気は多少和らぐのではないかとの観測も出おり、姜報道官の発言も、このような期待の表れともみられます。
しかし韓国シンクタンク・世宗研究所の陳昌洙（チン・チャンス）日本センター長は「韓国に対する日本の世論が強硬な状況で、自民党の政治家はさらに強硬な姿勢を見せている」とした上で、「首相が変わるとしても、日本の世論、日本政府の戦略が変わる可能性もない」と述べました。
また韓国の外交消息筋も「安倍首相が辞任し、自民党内の他の人物がそのポストに就いたとしても、韓国に対するこれまでの立場を大きく変えるのは難しいため、日韓関係にもこれといった影響を与えられないだろう」と述べています。
日韓両国は、2018年10月の強制徴用判決を巡る対立により関係が悪化しており、日本は、年内に行われる可能性がある企業資産の現金化が現実になれば報復措置に乗り出すと公言しています。そうなれば、両国関係は取り返しのつかないことになるとの懸念も出ています。
専門家らは、日本の首相交代を機に、日韓両国が問題解決策を探るため積極的に動かなければならないと指摘しています。
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