日本国内の差別を描いたナイキ広告に賛否両論、一部はボイコット要請
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様々な背景をもつサッカー選手3人の経験を描いたナイキジャパンの広告をめぐり、賛否両論が沸き起こっています。
(last modified 2025-08-02T03:38:33+00:00 )
12月 05, 2020 20:52 Asia/Tokyo
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様々な背景をもつサッカー選手3人の経験を描いたナイキジャパンの広告をめぐり、賛否両論が沸き起こっています。

この広告は、「The Future Isn't Waiting(未来は待ってくれない)」というタイトルで、そのストーリーは10代の選手たちが人種などの違いを理由にいじめに遭い、やがてサッカーを通じて自分に自信を持つようになるというものです。

ツイッターでは3日午前までに1630万回あまり再生され、9万1000の「いいね」を獲得し、ユーチューブでは1000万回以上再生されて4万人あまりがコメントしており、約7万1000の「高評価」を獲得した半面、「低評価」も5万に上っています。

CNN Businessが香港から報じたところによりますと、一部ではナイキ製品のボイコットを呼びかけるコメントも書き込まれています。

ソーシャルメディアでは「素晴らしい」などと称賛する声も多く、ツイッターには「無意識の行動が日常生活でどれほど人を傷つけているかを物語る」といった内容のコメントが書き込まれた。

一方で、この広告が現代の日本社会を不正確に伝えていると見るユーザーもおり、ユーチューブには「ナイキは日本人を敵に回した。この広告のことを知らない日本人はナイキを買い続けるかもしれないけれど、私はもう絶対ナイキを買わない」「これは本当に危険だ。分断につながる。その上彼らはこれで儲けている。吐き気がする」とする書き込みも見られました。

日本はほぼ単一民族社会とは言われているものの、ここ数年はテニスのスター選手、大坂なおみさんのように多様な背景をもつ有名人が脚光を浴びる機会も増えたことから、日本人のアイデンティティーに関する疑問が浮上し、無意識の偏見に向き合う必要に迫られていると言えそうです。

今回のナイキの広告に登場する女子サッカー選手3人のうち1人は日本人、もう1人は韓国人、3人目は黒人の父と日本人の母をもつ混血者です。

これらの出演者は、特に学校時代に周りからのいじめにあうなど苦しむものの、やがてサッカーを通じて自分を開花させ、仲間たちに認められるようになります。

ナイキジャパンの広報は今月3日、この広告について、「実在のアスリートの証言に着想を得たもので、自分が望む変化を創り出したいと思う若者に力を与える手段としてのスポーツにスポットを当てた」と事情説明するとともに、「差別は世界的な問題であり、世界中に存在する。実在のアスリートの証言が私たちを動かして、いじめや差別の問題について行動を起こし、もっとオープンに語ろうという気持ちにさせた」とコメントしています。

 

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