欧州在住のイスラム教徒の何%が人種差別の被害を受けているのか?
(last modified Tue, 28 Jan 2025 07:27:04 GMT )
1月 28, 2025 16:27 Asia/Tokyo
  • 欧州在住のイスラム教徒の何%が人種差別の被害を受けているのか?
    欧州在住のイスラム教徒の何%が人種差別の被害を受けているのか?

FRA・欧州基本権機関が、現時点でEU圏内に住むイスラム教徒の2人に1人が「日常生活における人種主義と差別」の被害者となっていると発表しました。

【ParsToday国際】FRAの調査結果によると、欧州で人種差別を経験したイスラム教徒の数は2016年の39%から47%に増加しました。それによると、イスラム嫌悪率が最も高いのはオーストリアで71%、次いでドイツ、フィンランドとなっています。また、イスラム教徒の39%が就職活動中に、また35%が職場で差別を受けたことがあり、これらの数字はいずれも2016年の31%と23%から増加しています。

特に、頭髪を覆うヒジャーブやイスラム式の衣服を着用する女性に対する差別が深刻化しており、そうした女性の45%が就職各道中に差別を受けたと回答しています。また、イスラム教徒の5人に2人、つまり約41%が、雇用継続のために非イスラム教徒よりも高いスキルや貢献を求められると回答しています。

EU市民のイスラム排斥的な行動が、宗教的な要素だけでなく欧州のイスラム教徒の肌の色や民族・移民的背景にも影響されていることは注目に値するものです。FRAの報告によりますと、調査回答者の3分の1が宗教的信条を理由にアパートの購入や賃貸ができなかったことがあると答えています。

これに基づけば、在欧イスラム教徒世帯の31%、つまり欧州在住の非イスラム教徒の約2倍に当たる人々が、差別により日々のニーズを満たす上で困難に直面していることになります。

 


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