「我々が米に屈しない理由とは?」;イラン最高指導者の解釈によるシーア派偉人の教訓
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イランイスラム革命最高指導者のアリー・ハーメネイー師
イラン国民は、強大なイスラム国家としてのイランを望んでいます。世界におけるその燦然たるイランの輝きを、敵は制裁、テロ、戦争の強要という残忍な方法によって阻止しようとしています。しかし、イラン国民はシーア派の偉人、即ち3代目イマーム・ホサインの教えから、自らの導師・イマームに従い、敵に直面しても屈することなく、その抑圧を克服することを学んできました。
【ParsTodayイラン】タスニーム通信によりますと、偉大なるイラン国民は過去半世紀以上にわたり、世界の覇権主義的な列強の抑圧下に置かれてきました。今から150年ほど前のガージャール朝時代に加え、特に前パフラヴィー朝時代には、イランとその国民は無能な国王らによって直接、しかも覇権主義的な列強への依存や停滞したままの状態に留め置かれることで抑圧され、その後1979年のイスラム革命の勝利後も、戦争、経済制裁、科学技術制裁、そしてテロによる抑圧が続きました。
しかし、愛国心あふれたイスラム教徒のイラン国民は第1段階として、1979年2月のイスラム革命を勝利に導き、世界的な覇権主義者や圧政に加担した支配者らをイランから追放し、イスラム共和制に則った現在のイランを樹立して、欧米列強に従属し腐敗したパフラヴィ王政を、独立した民主的な統治体制に置換させました。そして第2段階では、イスラムに沿った自らの抵抗によって、戦争、制裁、テロによる敵の目的が達成を阻んだのみならず、自国内の力の発展や独立、威信の頂点に到達すべく、数十、数百の壮大かつ抜本的な歩みを踏み出したのです。
こうした大きな歩みの 1 つは、核分野での高度な知識の獲得でした。これは、アメリカのシオニズムが長年にわたり制裁やテロ、そして最終的にはイランとその抵抗民に新たな戦争を強いる口実となったものです。世界の覇権主義国は、イランが核知識やその他の優れた知識や技術を利用して他の大国への対抗力を強めることを望んでいません。
「強大なイスラム教国家イラン」は、圧政的かつ覇権主義的なアメリカとシオニストの政治家たちの毎夜の悪夢に等しく、彼らがイラン国民に対し許されるとみなすこれらの残虐行為と犯罪はすべて、地域や世界で形成されたこの意味を破壊するためのものです。
しかし、今や威信あるイラン国民に全面的に敵対する世界的な覇権主義や圧政の戦線は、この情熱あふれる国民がこれまで彼らに屈服せず、今後も屈服しない理由が、抑圧的な勢力とその敵に対抗する自らの責務をシーア派3代目イマーム・ホサインの教えから学び、それに従って行動していることにあることを認識する必要があります。
殉教者の主の引用をとるイマーム・ホサインは、「当時の圧政的な君主」に対する反乱の哲学を表現する際に、自らの義務が暴君に対抗することであるとし、「言葉であれ行動であれ、暴君の権力に対抗しない者は、暴君と同じ地獄の運命をたどることになるだろう」と述べています。
今、イラン国民はこのイマーム・ホサインの教えに従い、イスラム革命の二人の偉大なる指導者、すなわちこの革命の創始者ホメイニー師および、現在の同革命最高指導者たるアリー・ハーメネイー師の指導の下、自らの責務を不信心、覇権主義、そしてシオニズムという戦線という、自らが生きる時代の圧政者への対抗であると認識し、それに従って行動しています。そしてそれゆえにイラン国民は、この国民の愛しき子孫を残忍に殺め、血の海に沈めることで、強大なイスラム国家たるイランの実現を阻もうとするアメリカとシオニズムに屈するつもりは決してないのです。
イラン国民は第1段階においてホメイニー師の指導の下、イスラム革命の勝利、そして革命後最初の10年間に押し付けられた対イラク戦争と数々のテロにおける邪悪な敵の撃退において、「アッラーの神は、彼を支持する者たちを必ず支持するであろう」という神の約束が真実であることを実体験しました。そして今、第2段階においてはハーメネイー師の指導の下、世界の圧政的な勢力に対してこれまでと同じ実践的立場を維持し、その広範な戦線に抵抗し、断固として立ち向かうことで、イラン国民が再び神の後押しによる勝利を得て、イスラム国家たるイランの力を倍増させるであろうことに、疑いの余地はありません。
イラン国民はこの責務を、イマーム・ホサインの統治権の継続および、国内における政治面でのイスラムによる統治の恩恵により認識してきました。なぜなら、この義務は、イマーム・ホサイン統治権の継承者かつ、この偉人の現代の代理人としてのホメイニー師とハーメネイー師によって繰り返し説明され、概説されてきたからです。イラン国民は、この統治権に導かれ、世界の暴君・覇権主義者への抵抗こそが、イランとそのイスラム教徒国民の名誉を守るための最善かつ最も効果的な処方箋であることを悟りました。そしてほぼ半世紀にわたり、イマーム・ホサインとその殉教を強く信奉する宗派を中核とする政治的イスラムを堅持することで、国土とその物質的・精神的利益を守ってきたのです。