千葉・松戸ベトナム女児殺害被告の無期懲役以下が確定、検察が上告を断念

4月 07, 2021 17:27 Asia/Tokyo

2017年に千葉県松戸市で発生したベトナム人女児殺害事件に関して、検察側が最高裁への上告を断念し、被告が無期懲役刑以下となることが確定しました。

日本の報道各社によりますと、2017年千葉県松戸市でベトナム国籍の女児を連れ去り殺害するなどした罪に問われ、2審で無期懲役が言い渡された渋谷恭正被告（49）について、検察が最高裁判所への上告を断念したということです。

裁判で検察側は「殺害に計画性があった」として死刑を求刑していましたが、先月23日、2審の東京高等裁判所は「極刑がやむを得ない事件とはいえない」と判断し、1審の千葉地方裁判所に続き、被告に無期懲役を言い渡しました。

無罪を主張する被告側は判決を不服として上告しましたが、上告期限の6日、東京高等検察庁は「適法な上告理由が見いだせなかった」として上告を断念したため、被告に死刑が言い渡される可能性はなくなり、無期懲役刑以下が確定しています。

松戸市内の小学校の保護者会長を務めていた渋谷恭正被告は2017年3月24日、小学3年生だったベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん（当時9）を連れ去り、殺害した罪に問われていました。

これを受け、リンさんの父親のレェ・アイン・ハオさんは「最高裁が最後の望みだったので検察にはどうしても上告して欲しかった。今はリンちゃんには何と報告してよいか、今後どうしたらよいのか、まだ分かりません」とコメントしています。

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