May 26, 2021 17:27 Asia/Tokyo
  • 東京電力福島第1原子力発電所の処理水
    東京電力福島第1原子力発電所の処理水

日本と韓国がテレビ会議形式で開かれたWHO世界保健機関の年次総会で、日本政府が東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出を決めたことを巡り、舌戦を繰り広げました。

韓国・ヨンハプ通信がスイス・ジュネーブから伝えたところによりますと、韓国のクォン・ドクチョル保健福祉大臣は25日火曜午前に開かれたこの総会で、「日本政府の透明な情報公開を求め、前例のない事案であることを考慮し、利害当事国との十分な事前協議なく汚染水の海洋放出が行われてはならないことを強調したい」と表明するとともに、「WHOやIAEA国際原子力機関など国際社会の客観的かつ十分な検証を促す」と述べました。

一方、日本の田村憲久厚生労働相新型コロナウイルス対応やWHOへの支援計画などについて言及しましたが、これは事前の収録映像を送ったもののため、韓国側の発言に対応できなかったとみられています。

また、在ジュネーブ日本代表部斉田幸雄公使は「福島第1原発の状態と処理水について科学的な根拠に基づき、国際社会に透明に説明してきた。IAEAも海洋放出が国際慣例に沿うものだと認めた」と反論し、国際社会の基準と慣行に基づいた措置を取り、環境や人の健康と安全に対する影響を十分に考慮する方針を示しました。

これに対し、在ジュネーブ韓国代表部イム・ソンボム次席大使は透明な情報公開と客観的な検証を再度要求するとともに、「韓国の国民の健康に影響を与え得る問題」だとし、「韓国政府は日本政府の積極的な情報公開と協議を要請する」と述べています。

 

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