ゴールドマン環境賞、平田仁子さんが受賞 日本人女性で初
環境保護活動で功績のあった人に贈られる「ゴールドマン環境賞」に、石炭火力発電所の温暖化への影響などを訴える京都市のNGO「気候ネットワーク」の平田仁子さん(50)が選ばれました。
日本のメディアによりますと、日本人の受賞は23年ぶり3人目で、女性としては初めてとのことです。
ゴールドマン環境賞は、1989年にアメリカの財団により設立された国際的な賞で、環境保護活動で功績のあった人たちを対象に、毎年世界の6つの地域から1人ずつが選ばれます。
平田さんは「気候ネットワーク」の一員として、二酸化炭素の排出量の多い石炭火力発電所の日本国内での建設や、日本政府や金融機関による支援を中止するよう長年活動を続け、活動がきっかけで日本国内の石炭火力発電所13基の建設計画が中止に至りました。
米ゴールドマン環境財団は授賞理由として、平田さんの一連の活動により「40年間にわたって毎年750万台分の自家用車利用によるCO2が削減されたことに相当する」としている。
また、金融機関の脱石炭につなげるため、平田さんがみずほフィナンシャルグループに対し、石炭火力発電事業のリスクを指摘し今後の方針の開示などを求める株主提案を行ったことも挙げられています。
今回の受賞について平田さんは「私だけではなく、この問題に声をあげる人たちがいて協力し合ってきたからこそ、大きな動きにつなげることができたと思う。社会や経済をどうやってクリーンな方向にシフトしていけるのかを考え、これからも提言を続けていきたい」と話している。
同賞は、日本では1991年に環境保護団体「熱帯林行動ネットワーク」の事務局長・黒田洋一さんが初めて受賞。また1998年には長崎県諌早湾の国の干拓事業に反対し、干潟の保護に取り組んだ山下弘文さんが受賞しています。
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