日本医師会会長、「宣言の発令 必要なら早めに判断を」
6月 30, 2021 20:28 Asia/Tokyo
新型コロナウイルスをめぐり、日本医師会の中川会長が、「緊急事態宣言の必要があれば、早めに判断すべき」との見解を示しました。
NHKによりますと、中川会長は記者会見で、首都圏ではコロナ感染のリバウンドが始まっていると指摘したうえで、緊急事態宣言の必要があれば、早めに判断すべきという考えを示しています。
また、「東京や大阪などの主な繁華街では人出が増加し続け、感染力が強い『デルタ株』の検出割合も増加している。特に首都圏では、すでにリバウンドが始まっていると言っていいのではないか」と指摘しました。
そのうえで「再び緊急事態宣言の発令が必要な状態になれば、発令は早めに、解除はゆっくり慎重に行うべきだ」とした一方、ワクチンの供給状況については「供給スケジュールが不透明だと、接種を希望する人の不安も募る。ワクチンが滞留している状況があれば、偏在の解消をお願いしたい」と述べています。
また、職域接種の現場では、ワクチンの配送の遅れなどで、医師の派遣日程を再調整するケースがあったとしたうえで「政府をあまり責めるつもりはないが、医師を紹介したあとに『はしごを外された』ということが全国で起きており、政府には方策を考えてほしい」としました。
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