日本全国で自衛隊統合演習が開始、沖縄で民間港の使用に市民団体が抗議

11月 20, 2021 19:30 Asia/Tokyo

日本全国各地で１９日金曜、防衛省統合幕僚監部の自衛隊統合演習（実動演習）が始まりました。

沖縄の地元紙･沖縄タイムスによりますと、これを受けて海自の輸送艇が日本時間１９日午後１時、石垣港に入港し、陸側で待ち受ける陸上自衛隊の隊員が協力して船上の海自隊員から渡された固定用ロープを岸壁に結び付け接岸しました。

輸送艇は、両隊員が連携して自衛隊のトラック１台を積み込むなどの準備を経て同日午後５時３０分、石垣港を出港し、与那国島に向かったとみられています。

今回の演習は今月末までとされ、期間中は離島を含め県内に所在する自衛隊の各駐屯地や分屯地で基地警備訓練が実施され、統合電子戦訓練は本部町の八重岳なども使う見通しです。

また、中城湾港からも車両などを運び込み、宮古島に配備されたミサイル部隊が参加する対艦攻撃訓練や、水陸両用作戦なども実施される予定です。

しかし、こうした民間港の使用に対しては、市民団体が抗議集会を開くなど反発の声が上がっており、県も今月１８日付で、訓練による県民生活への影響を最小限にし、民港や民間地の使用は必要最小限度の範囲で実施するよう国側に申し入れました。

港の近くでは市民団体が抗議集会を開き「石垣港の軍事使用反対」「島を戦場にするな」などのスローガンを連呼しています。

玉城デニー沖縄県知事は１９日、都内で記者団に対し「民間港の使用は法令にのっとって許可したが、細心の注意を払ってほしい」と語りました。

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