長崎・対馬の観音寺が韓国の裁判に参加を表明、盗まれた仏像の返還求め
11月 23, 2021 15:43 Asia/Tokyo
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長崎・対馬の観音寺
9年前に長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、その後、韓国で見つかった仏像の所有権をめぐって争われている裁判で、返還を求める同寺側が「補助参加人」として初めて裁判に参加する意向を表明しました。
NHKが23日火曜、報じたところによりますと、先に韓国政府は観音寺に対し、裁判への参加を促す書類を外交ルートで送っていて、観音寺側も法廷で直接、仏像の早期返還を訴えたい考えを示していました。
これについて、韓国の司法当局によりますと、仏像の返還を求める対馬・観音寺から「補助参加人」として初めて裁判に参加する意向を伝える書類が、今月22日付けで韓国・テジョン(大田)高等裁判所に届いたということです。
問題の仏像は9年前に長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、その後韓国で見つかったもので、この仏像について韓国中部にあるプソク(浮石)寺が「中世の時代に倭寇によって略奪されたものだ」として、みずからに所有権があると主張しています。
プソク寺は、仏像を保管している韓国政府を相手取って引き渡しを求める裁判を起こし、テジョン地方裁判所は2017年に引き渡しを命じる判決を言い渡しましたが、韓国政府がこれを不服として控訴し、2審の裁判が続いています。
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