沖縄の小学校で米軍機墜落事故を語り継ぐ会が実施、事故60周年にちなみ
12月 07, 2021 15:43 Asia/Tokyo
アメリカ軍の戦闘機が現在の沖縄県うるま市の住宅地に墜落して住民8人が死傷した事故から60周年を記念し、地元の小学校で事故を語り継ぐ集会が開かれました。
NHKによりますと、60年前の昭和36年12月7日、アメリカ軍嘉手納基地を飛び立った戦闘機が現在のうるま市川崎の住宅地に墜落して住民2人が死亡し、小学生を含む6人が重軽傷を負いました。
この事故から60年となる7日火曜、地元の川崎小学校で事故の記憶を継承しようと集会が開かれ、参加した5、6年生の児童と事故を目撃した住民などが黙とうしました。このあと、6年生が当時を知る住民から聞き取った事故の状況のほか、遺族への配慮などのため、住民の間で事故そのものがあまり語り継がれてこなかったことを5年生に伝え、最後に6年生全員で「私たちの使命としてこの事故のことを語り継ぐことを誓います」と述べました。
集会のあと、6年生の男子児童は「このような恐ろしい事故は、二度と起こしてはいけないと思いました。自分が学んだことを後輩に語り継いで風化させないようにしたい」と語っています。
また、当時の事故を目撃した宮城セツ子さん(75)は「60年がたってどう伝えていこうか考えていた中、子どもたちがみずから考えて集会を開いてくれたことに感謝しています」とコメントしました。
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