香川・善通寺で、歩行支援ロボットによるお遍路体験の実験実施
12月 15, 2021 18:29 Asia/Tokyo
医療機関などで使われる歩行支援ロボットを使って、お年寄りがお遍路を体験する実証実験が、香川県善通寺市で行われました。
NHKなどによりますと、医療機関で足が不自由な人のリハビリなどに使われる歩行支援ロボットを開発した東京工業大学は、観光への活用方法も探ろうと、全日空と協力して実証実験を行いました。重さ6キロの支援ロボットは、腰や背中などに取り付けて使うもので、腕の振り幅やリズムに合わせて4つのモーターが動き、歩く負担を軽くする仕組みです。
実験では、四国八十八か所霊場の曼荼羅寺から出釈迦寺までの上り坂をおよそ500メートル歩き、開発したグループの学生らがスマートフォンで歩行データを記録しました。大学と全日空は、実験のデータをもとに、お年寄りが歩いて巡るお遍路などのツアーを検討したいとしています。
支援ロボットを着用した男性は「あまり重さを感じることなく息切れせず、スムーズに歩くことができた。機械の力強さを感じた」と感想を述べ、開発した東京工業大学情報理工学院の三宅美博教授は「支援ロボットとお遍路のコラボレーションの可能性を感じさせる実験だったので、今後の広がりに期待したい」と話していました。
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