埼玉・立てこもり事件;医師は散弾銃で撃たれ死亡、容疑者は黙秘
1月 29, 2022 16:07 Asia/Tokyo
埼玉県ふじみ野市の住宅で散弾銃を持った66歳の容疑者が医師を人質にとって立てこもった事件で、警察は28日朝、身柄を確保し、殺人未遂の疑いで逮捕しました。
NHKによりますと、日本時間の27日木曜午後9時ごろ、埼玉県ふじみ野市大井武蔵野の住宅で、散弾銃を持った住人の男が医師を人質にとって立てこもりました。
警察は説得を続けていましたが、およそ11時間がたった28日金曜午前8時ごろ住宅内に突入してこの家に住む渡邊宏容疑者(66)を確保し、医師に散弾銃を発射した殺人未遂の疑いで逮捕しました。
人質になっていたのは、地元のクリニックの医師、鈴木純一さん(44)で、心肺停止の状態で病院に運ばれましたが、死亡しました。
警察などによりますと、渡邊容疑者は92歳の母親を1人で介護していましたが、26日に死亡していて、27日夜は、容疑者に呼び出される形で、主治医だった鈴木医師と理学療法士、看護師などクリニックの関係者7人が弔問のために訪れた際に襲われたとみられています。
散弾銃で撃たれたのは、鈴木医師と40代の理学療法士の男性で、男性も重傷だということです。
警察によりますと、調べに対し渡邊容疑者は黙秘しているということです。
散弾銃は2丁所持していたということで、警察は捜査本部を設置し、事件のいきさつや動機について解明を進めることにしています。