福島原発事故の汚染区域の住民が陳情
2月 19, 2022 15:57 Asia/Tokyo
福島第1原子力発電所事故により、放射能汚染の被害を受けた地域の住民が今月16日、悲痛な心情を訴えました。
汚染区域の住民の女性の1人は、「私たちのような被害を受けやすい範疇に属するグループは、原発事故の犠牲者です。さらに、猫などの生き物はもっと被害を受けやすく、それは彼らにとっては災害です。放射能汚染水が海に放出されれば、私たちは再び被害を受けることになります」と語りました。
さらに、汚染区域に住むもう1人の女性は、「以前に放射能汚染水の漏出などの問題があったので、IAEA国際原子力機関が福島の状況を注意深く検査してもらいたいです。そして、IAEAは汚染水の海洋放出計画の実現の可能性を注意深く吟味し、また私たちにも意見を求めるべきです。計画が実行可能だというのであれば、説得力のあるその証拠を提示するべきだと思います」と述べています。
なお、今月2月14日から2月18日にかけて、IAEAの原子力安全・核セキュリティー局のグスタボ・カルーソ調整官を含む6名のIAEA職員と、8名の国際専門家(米国、英国、フランス、ロシア、中国、韓国、ベトナム、アルゼンチン)が日本を訪れ、東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の安全性に関するレビューが行われています。