濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が第94回アカデミー賞を受賞
(last modified Mon, 28 Mar 2022 08:49:39 GMT )
3月 28, 2022 17:49 Asia/Tokyo
  • 濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が第94回アカデミー賞を受賞
    濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が第94回アカデミー賞を受賞

濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が、アメリカ映画界、最高の栄誉とされるアカデミー賞国際長編映画賞を受賞しました。

日本の報道各社によりますと、第94回アカデミー賞の授賞式は28日月曜(現地時間27日日曜)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞しました。

日本映画のアカデミー賞受賞は、2009年の滝田洋二郎監督の「おくりびと」の受賞以来の快挙となります。

本作は、アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の計4部門にノミネートされ、日本映画として初めて作品賞にノミネートされる快挙を成し遂げました。また、濱口監督が『乱』(1985)の黒澤明監督以来36年ぶりに日本人として監督賞の候補になったほか、濱口監督と大江崇允氏が日本人として初めて脚色賞の候補にもなっています。

受賞のスピーチをした濱口監督は、オスカー像を手にしながら「ありがとうございます。あなたがオスカーですね。皆さんとりました。ありがとうございます」と喜びを語りました。

また、松野官房長官は28日の記者会見で、今回の受賞について「歴史的快挙で関係者の皆さまに深く敬意を表する」と祝意を表しました。

この作品は、2014年に刊行された村上春樹氏の同名短編小説を、『寝ても覚めても』『偶然と想像』などの濱口竜介監督が映画化した179分のロードムービーで、妻を亡くした喪失感に苦しむ演出家・俳優の家福(西島秀俊)が2年後に広島の演劇祭に向かう中で、寡黙なドライバーのみさき(三浦透子)と出会い、これまで目を背けていた妻の秘密と向き合っていく、というものです。

この作品は去年、フランスのカンヌ映画祭で脚本賞を受賞したほか、今年のアメリカのゴールデングローブ賞で非英語映画賞を受賞するなど、国際的に高い評価を受け、アカデミー賞の結果が注目を集めています。

 


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