安倍元首相「中国との衝突避けるためにも防衛費増額を」
4月 03, 2022 19:50 Asia/Tokyo
自民党の安倍元首相が日本の安全保障政策をめぐり、「中国の軍事力増強に懸念を示し衝突を避けるためにも防衛費を増額させるべきだ」という考えを強調しました。
NHKが3日日曜、報じたところによりますと、安倍元首相は山口市で講演し、中国が軍事力を増強していることに懸念を示したうえで「衝突の危険性がないようバランスを取っていくことが大切だ。ロシアとウクライナのように軍事バランスが大きく崩れると予期せぬ衝突が起こりやすい」と指摘しました。
そのうえで、「防衛費を増やすことに偏見を持つ必要は全くない。自国の防衛に努力しない国のために、命をかけてくれる国はどこにもない」と述べ、日本の防衛費をGDPの2%を念頭に増額し、来年度予算では、少なくとも6兆円程度を確保すべきだという考えを示しています。
また、いわゆる「敵基地攻撃能力」について「日本も少しは独自の打撃力を持つべきだと確信している。基地に限定する必要はなく、中枢を攻撃することも含むべきだ」と述べました。
一方、台湾海峡をめぐる情勢について「アメリカは戦略的にあいまいな対応をしてきたが、危険を呼び起こすかもしれない。台湾を防衛するという意思を明確に示すことで、中国に武力による統一を諦めさせることが大切だ」と述べました。
安倍氏はこれに先立ち、日本の核兵器獲得あるいは、アメリカの核兵器配備許可を求めています。