東北新幹線が全線で運転再開、先月の地震以来
4月 14, 2022 16:08 Asia/Tokyo
先月、震度6強を観測した地震で脱線し一部区間で不通となっていた東北新幹線が、全線で運転を再開しました。
日本の報道各社によりますと、先月16日の地震で走行中に列車が脱線した東北新幹線は、不通となっていた福島駅と仙台駅の間が不通となっていました。
しかし、JR東日本は14日木曜、福島県沖地震の影響で運休していた東北新幹線の福島―仙台間の運行を再開しました。
全線再開は4月20日頃の予定でしたが、復旧作業が順調に進み約1週間早まったことになります。
これまでは地震後に那須塩原―盛岡間で運休し、復旧作業を終えた区間から順次再開してきましたが、これで運休区間がすべて解消し、29日ぶりの全線再開となりました。
先月16日の地震で1000か所におよぶ鉄道施設が被害を受けた中、最低限の復旧作業を急いで、大型連休前の運転再開につなげた形です。
このため、東京駅と仙台駅の間の所要時間がおよそ30分長くなるなど、当面は安全確保のため列車本数を1~2割減らした臨時ダイヤで運行し、また一部で徐行運転を行い、通常ダイヤに戻るのはゴールデンウィーク明けの見込みだということです。
JRは今後、高速走行に必要な施設の点検を進めるなどして、通常ダイヤでの運転を目指すとしています。
14日は東京発、仙台発とも始発から予定通りに運行し、東京駅から乗車した千葉県市川市の会社員男性(50)は「今日から宮城県で仕事があった。無事再開して予定を変えずに済みました」とコメントしました。