岸防衛相、「北朝鮮がミサイル発射」

岸信夫防衛相が、北朝鮮が少なくとも2発の弾道ミサイルを発射したと発表しました。

岸氏は２５日水曜午前、防衛省で記者団に対し、今回のミサイルについて「1発目は２５日水曜午前5時59分ごろの発射で、最高高度が550キロメートル程度、距離は300キロメートルほどだった。同6時42分ごろに変則軌道の弾道ミサイルが1発、最高高度が50キロメートル程度で750キロメートルほど飛んだ」と語っています。

また、23日月曜に日本が日米首脳会談、24日に日米豪印4カ国による「Quad（クアッド）」首脳会議を開いていたことに触れ、「明らかに挑発行動で断じて許されない」と強調しました。

そして、ICBM大陸間弾道ミサイルだった可能性についての質疑には、「分析中だ」と述べています。

この問題について、韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が弾道ミサイルを東方向に3回撃ったと公表しています。

なお、日本は北朝鮮に対し北京の大使館ルートを通じて抗議しました。

日本政府関係者によりますと、現時点で船舶などの被害報告は確認されていないということです。

一方、岸田文雄首相は25日朝、関係省庁に情報収集・分析と国民への迅速・的確な情報提供、航空機や船舶などの安全確認の徹底、不測の事態に備えた万全の態勢、の3点を指示しました。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。