電通大教授が、「6本目の指」を開発
(last modified Sat, 28 May 2022 07:53:58 GMT )
May 28, 2022 16:53 Asia/Tokyo

電気通信大学大学院の宮脇陽一教授が、ヒトを全く違った姿へと変身させる身体拡張技術の研究・開発として、「6本目の指」を開発しました。

宮脇教授は、機械を脳と接続して操作する「ブレーン・マシン・インターフェース(BMI)」という研究分野について、「交通事故で足を失った人や、工作機械に挟まれて腕を失った人など、体の一部を欠損した人向けに脳波で操作できる義手や義足などを研究・開発するのが一般的である」としました。

その上で、手の小指に装着する第6の指について「これに対して我々は、ハンディキャップを負っていない健常者にとってもBMIは有効ではないかという発想で研究に乗り出した。ヒトには本来ない身体の部位を、機械で追加することになる。研究室の学生や仏国立科学研究センター(CNRS)のゴリシャンカ・ガネッシュ主任研究員と共同で『第6の指』を開発した」と語っています。

同教授によりますと、今回は脳波で第6の指を制御するのではなく、腕に装着したセンサーで制御する仕組みを採用しており、腕の筋肉に力を入れたときに、筋肉で発生する電気活動を腕のセンサーで読み取り、指を動かすということです。

宮脇教授はまた、「私は脳活動の計測を専門としており、ヒトが本来持っていない指が追加されたとき、脳はいかに柔軟に適応し、可能性をどこまで広げられるかを探っていきたいと考えている」と述べました。

 


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