日本で住宅街付近の河川や干潟に人食いザメが出没、場合によっては関東や東海にも
(last modified Thu, 23 Jun 2022 07:51:36 GMT )
6月 23, 2022 16:51 Asia/Tokyo
  • 人食いザメ
    人食いザメ

日本各地で、これから迎える海水浴シーズンを前にサメの目撃情報が相次いでおり、黒潮の流れが南に大きく迂回する「黒潮大蛇行」によって、今後、関東にも入ってくる可能性が指摘されています。

FNNをはじめとする日本の複数のメディアによりますと、沖縄県那覇市の中心部にほど近い干潟の、河口から3キロほど上流で今月17日、体長2メートルから3メートルにもおよぶ大型の獰猛なオオメジロサメが4匹も確認されました。

同市内では、人気の観光スポット「国際通り」から徒歩で5分ほどの場所でも先月19日、住宅街を流れる久茂地川をサメとみられる生き物が泳いでいるのが撮影され、目撃情報が相次いでいます。

また、多くの海水浴客で賑わう鹿児島県奄美大島の手広海岸でも、地元住民が人食いザメの一種・イタチザメを目撃したとの情報が寄せられています。

沖縄、鹿児島などで人食いザメの目撃情報が相次いでいることについて、サメの生態に詳しい東海大学海洋学部・堀江琢准 教授は「日本の太平洋沿岸を流れる黒潮が大きく南に迂回する『黒潮大蛇行』という現象が見られる。現在、観測史上最長の期間を記録していて、この黒潮の暖かい流れに乗って、サメが入り込んでいる可能性がある。黒潮が大蛇行して、紀伊半島沖から沿岸を離れた後、近づくのが東海や関東地方だ。このため今後、関東などでもサメがたびたび目撃されることになるのでは」との見解を示しました。

 


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