9月 17, 2023 20:16 Asia/Tokyo
  • サブラー・シャティーラー虐殺事件から41年経つ
    サブラー・シャティーラー虐殺事件から41年経つ

今から41年に起きた、レバノン首都ベイルート近郊のサブラーおよびシャティーラーのパレスチナ難民キャンプでの虐殺は、西側諸国、中でも米国が支援している占領者政権・イスラエルのテロ機構が行ってきた、意図的な組織的犯罪の一例にすぎません。

1982年9月16日、ベイルートを占領したシオニスト政権イスラエル軍は、サブラーとシャティーラーの2つのパレスチナ難民キャンプで、20世紀で最も凄惨な流血事件となった虐殺の一つを引き起こしました。この2つのキャンプに住むパレスチナ人への虐殺行為は、当時のアリエル・シャロン・イスラエル首相の主導によって、同年9月16日から18日にかけての3日間、行われました。その結果、この2つのキャンプに住む2万人の難民のうち、女性、子供、高齢者を含む3000人以上が殉教しました。

この2つの難民キャンプでの犯罪は、シオニスト政権による、3カ月間のレバノン包囲中に同政権に立ち向かったパレスチナ人に対する復讐でした。国際社会は、レバノン国内にいるパレスチナ抵抗勢力がベイルートから撤退すれば、難民キャンプにいる寄る辺ないパレスチナ人への支援を保証するとしていましたが、この保証を持ち出した国々は約束を履行せず、侵略者の犯罪にさらされた罪のない難民キャンプの住民たちはそのまま見捨てられました。

ここで指摘される重要な点は、国連安保理が、サブラー・シャティーラでの出来事をパレスチナ人虐殺と呼んでおきながら、この犯罪を非難するのみにとどめたことです。安保理はシオニスト政権に対し、既定のレバノン国境まで軍隊を無条件で撤退させるよう求めましたが、この政権は防衛手段を持たないパレスチナ人民を虐殺し続けました。この犯罪から41年が経った今も、シオニスト占領者で構成されるイスラエル政権は、パレスチナ国民に標的を絞った計画的な組織犯罪を続けています。しかし安保理や人権を主張する西側諸国は、口頭でさえイスラエルのこの悪事を非難することはありません。

イラン外務省のキャンアーニー報道官はイスラエルによる41年前のこの犯罪の記念日に際して、この虐殺を、イスラエルやその支持者らの経歴から決して払しょくされることのない恥ずべき汚点だと指摘し、「この2つの難民キャンプでの残忍な虐殺行為は、子どもを含む無辜のパレスチナ国民に対して犯罪者政権イスラエルのテロ機構が行ってきた行動の一例に過ぎない。なぜならこのような犯罪は、占領者たるシオニストへの欧米諸国の支援のもとに、何十年も続けられているためである」と述べています。

サブラー・シャティーラの犯罪と、それに対し国連をはじめとした国際機関が行動を起こさなかったことは、イスラエル政権に対して彼らが犯罪を続けられると示し、一方でパレスチナ人に対しては、国際機関や地域勢力に助けを求めても自身の安全が保障されないと示すことになったのです。

 


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