2月 15, 2016 22:24 Asia/Tokyo
  • イラン外務省報道官、「シリア政府を無視した措置は、危機を複雑にする」

イラン外務省のジャーベリーアンサーリー報道官が、「シリアの国家主権を無視し、同国政府との調整なしに取られた措置は、テロの危機を複雑にするだけだ」と語りました。

IRIB国際放送記者によりますと、ジャーベリーアンサーリー報道官は、15日月曜、定例記者会見で、「シリア問題への干渉政策の継続は、危機を拡大し、この問題を複雑にすると共に、シリアのさらなる混乱を招き、地域や世界の情勢悪化につながるだろう」と語りました。

また、イスラム世界の重要な問題であるパレスチナ問題が脇に追いやられることについての記者の質問に対し、「過去数十年の間、テロに基づく政策を続けてきたシオニスト政権の脅迫の危険とパレスチナ占領は、イスラム諸国の政府と国民が集中すべき問題であり、シオニスト政権が地域の現在の状況を悪用するのを許してはならない」と述べました。

さらに、スイスがイランとサウジアラビアの利益代表部に選ばれたことについて、「さまざまな理由から、イランとサウジアラビアは、イラン人巡礼者のビザ発給などの問題ゆえに、外交関係が正式に断絶している中で、利益代表部の存在が必要だという結論に達した」と語りました。

ジャーベリーアンサーリー報道官は、イラン国防軍需大臣のロシア訪問についても、「イランとロシアの関係は幅広く、イラン国防軍需大臣のロシア訪問は、両国の協力の枠内で行われる」と述べました。

また、ロシアのミサイル防衛システムS300の引渡しについて、「この問題は、両国のこれまでの合意に基づいて結論に至っており、イランへの移送が進められている」と語りました。