1月 27, 2016 21:18 Asia/Tokyo
  • 国連事務総長のイスラエルの拡張主義に対する批判

IRIBナジャフィー解説員 国連のパン事務総長が、26日火曜、中東問題に関する国連安保理の会合で、ヨルダン川西岸でのシオニスト政権イスラエルによる入植地建設の継続を強く批判しました。パン事務総長は、「この行動は、緊張を拡大するだけであり、対立の政治的な解決の展望を損なうものだ」と語りました。また、「パレスチナ各地でのイスラエルによる入植地建設の継続は、パレスチナ人や国際社会への明らかな侮辱であり、和平プロセスの推進のために停止されるべきだ」としました。

国連によるシオニスト政権の行動への批判を受け、シオニスト政権の高官は、国連に対する世論操作を行っています。シオニスト政権のネタニヤフ首相は、この批判を受け、パン事務総長はテロを支援していると非難しました。ネタニヤフ首相は、声明の中で、イスラエルの占領に対して自分たちの領土を守ろうとするパレスチナ人の努力をテロ行為と呼びました。また、パン事務総長の発言はテロへの支援だとし、「パレスチナ人は、ユダヤ人を殺害しようとしている」と主張しました。

このようなイスラエル首相の発言の一方で、シオニスト政権軍は、昨年10月以来、パレスチナ人の殺害を拡大しており、この中で、罪のない子供たちなど、170人以上のパレスチナ人が殉教しました。

シオニスト政権は、パレスチナ人に対する拡張主義や犯罪を理由に国際社会から強い批判を浴びていますが、問題をはぐらかしたり、事実を逆に見せたりすることで、パレスチナ人に対する犯罪を正当化すると共に、自分たちの拡張主義政策に国際社会を同調させようとしています。

政治評論家は、国連安保理の消極的な対応により、シオニスト政権がパレスチナ人に対する犯罪を継続し、国連の高官に対して高慢な態度を取っているとしています。国連安保理の消極的な対応によっても、シオニスト政権は、いかなる処罰も恐れることなく、人道に反する植民地主義的な政策を続けています。

こうした中、国連安保理決議242や338など、パレスチナに関する国際的な決議は、シオニスト政権の被占領地パレスチナからの撤退を強調しています。

シオニスト政権は、さまざまな方法によってパレスチナ各地での占領を覆い隠すとともに、パレスチナ領土で覇権主義的な政策を推進する土台を整え、シオニスト政権の占領に対するパレスチナ人の合法的な防衛、シオニスト政権によるパレスチナ領土の占領といった事実から、世界の人々の注目をそらそうとしています。

シオニスト政権の高官の立場は、この政権が、自分たちの占領下にあるパレスチナ領土の支配を拡大すると同時に、この占領に神経質になっている世界の注目を減らし、国際的な孤立から解放されようとしていることを示しています。

こうした中、シオニスト政権の高官による虚言、拡張主義や占領の継続により、世界は高慢で占領的な政権を抱えているという問題を、これまで以上に認識することになっています。