1月 30, 2016 21:15 Asia/Tokyo
  • サウジアラビア東部のシーア派モスクに対するテロへの非難

報道各社が、サウジアラビアのイマームレザー・モスクに対するテロで、数名が死傷したと伝えています。

サウジアラビアのニュースチャンネルはこれに関して、29日金曜、テロ攻撃の中で、サウジアラビア東部州のアフサーのシーア派のモスクでテロ事件が発生し、この中で、5名が死亡、数名が負傷したと伝えました。

サウジ東部のシーア派モスクに対する1年前のテロ攻撃では、数十名が死亡し、数百名が負傷しました。このテロは世界的な反応を引き起こしました。

国連や人権擁護団体がここ数ヶ月、この流れが続くことに懸念を表明し、サウジアラビアのシーア派をテロ行為から守るよう、サウジ国王に要請していた中で、シーア派居住地域でタクフィール主義の組織の犯罪行為が繰り返されました。この中で、国連安保理は、サウジ東部のシーア派モスクのテロを批判しました。国連安保理は29日、声明を発表し、イマームレザーモスクのテロ攻撃を非難するとともに、テロは、世界各国の平和と安定にとっての深刻な脅威のひとつだとしました。

イラン外務省のジャーベリーアンサーリー報道官は、29日、礼拝者から死傷者が出た、このモスクに対するテロ攻撃を非難しました。

ジャーベリーアンサーリー報道官はまた、犠牲者の遺族に対する哀悼の意を述べるとともに、「サウジアラビアのシーア派居住地区でモスクや宗教施設に対する攻撃が繰り返されているのは、この地域の懸念すべき治安状況や、治安部隊がさまざまな人々をテロ攻撃から守るという責務を怠っていることを示している」としました。

こうした中、インド・イスラム法学者会議もサウジのシーア派モスクに対する攻撃を非難しました。

インド・イスラム法学者会議の議長は、このテロ行為を非人道的でイスラムに反する行為だとして、「このテロ攻撃はアメリカやイスラエル、イスラムの敵の支援を受けて発生した」としました。

また、シーア派指導者を処刑したサウジアラビアのサウード政権の犯罪に触れ、この種の行動は、サウード政権の崩壊を示しているとしました。

レバノンのイスラム法学者集団も、このモスクにおけるシーア派の人々に対するテロ攻撃を非難しました。

このイスラム法学者集団は声明の中で、サウジのシーア派に対する犯罪行為を行ったものは、サウジ政府の支援を受けている一部の宗派に扇動され、武器を与えられており、このような犯罪を終わらせるために、サウジ政府は立場を明確化しなければならないと強調しました。

テロ組織のサウジのシーア派の人々に対する犯罪に関して、サウード政権が消極的な政策を取り続けていることにより、サウジアラビアのシーア派居住地が再びテロ組織の標的となったといわれています。

サウジ東部州のシーア派の宗教施設は、昨年からこれまで続けてテロ組織による大規模な攻撃を受けており、一方でサウジ当局はこの犯罪に対して真剣な行動を取ることなく、ただ住民に対する自制を呼びかけているだけなのです。

ここ数ヶ月におけるシーア派モスクに対するテロの調査に関して、サウード政権が透明性ある行動を取っていないことから、サウジ当局はシーア派に対する集団的暴力と緊張の激化について、意図的に怠慢な態度を取っているという見方が強まっています。