6月 01, 2022 17:15 Asia/Tokyo
  • トルコ・イスタンブールで、治安部隊と抗議者が衝突
    トルコ・イスタンブールで、治安部隊と抗議者が衝突

トルコ・イスタンブールにあるタクシム広場で、警察が抗議者らと衝突し、170名を逮捕しました。

現在、トルコ政府は深刻な経済危機に直面しています。

トルコでは、インフレ率の上昇、国家通貨リラの価値下落、失業率の上昇など、政府から経済悪化に関する公式ニュースが発表されていることから、国内で市民による抗議行動が増加しています。

トルコの統計機関は、今年4月の同国の対外貿易報告を発表しました。それによりますと、トルコのの貿易赤字は98.5%、すなわち61億1300万ドルも増加したことが判明しています。

ロイター通信によりますと、今回の数百人規模の抗議デモは31日火曜、9年前にイスタンブールから始まり全国に広がった反政府デモを記念して開催されたものです。

2013年の抗議デモは、当時まだ首相だったエルドアン現トルコ大統領の統治に対し、これまでに行われた最大の抗議行動とされています。

エルドアン大統領は抗議者らを排斥主義者だとし、2016年に未遂に終わったクーデターの首謀者と同等だとみなしています。

トルコの機動隊は、抗議者がタクシム広場とイスタンブールの目抜き通りであるエステグラル街を行進しようとした際、催涙ガスと警棒を使用し、彼らとの衝突に発展しました。

抗議者らは、「エルドアンは去る、それ以外の道はない」とのスローガンを連呼しています。

イスタンブール州庁は、この抗議行動を違法だとし、「この抗議行動で170人が逮捕された」と表明しました。

複数の有識者らは、トルコの現在の経済危機や、現政権が現状を制御しきれていないことから、与党・公正発展党にとってこの先よい状況は望めないだろう、と予想しています。

 


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