コルアーン解説者「この世は試験の場であることを理解すべき」
3月 17, 2024 17:15 Asia/Tokyo
イランのコルアーン解釈学者であるモハンマドアリー・アンサーリー氏は、「この世での人間の命が永遠でないのは、神の流儀だ」と語ります。
コルアーンの「アル・アンビヤー(預言者)」章第35節は次のように説きます。
「誰もが死を味わう。(神は)お前たちをその善行と悪行で試す。最後には神のもとに帰る」
アンサーリー氏はこの節から読み取れる重要なポイントを次のように語ります。
第35節は、死というあらゆる生物にとって例外のない宿命について語っている。つまり
「誰もが死を味わう」。
そして、この限られた命は何のために存在するのかという疑問が浮かぶ。コルアーンはこの問いに
「お前たちをその善行と悪行で試す。最後には神のもとに帰る」
と答える。
つまり、我々が存在する主たる場はこの世ではなく、死後の世界(=最後の審判後の世界)である。我々はこの世に試験を受けるためだけに生まれ、それを終えた後、本当の存在の場所に向かって旅立つのである。
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