トルコで明日、大統領選決戦投票が実施

トルコでは明日28日日曜、大統領選挙の決戦投票が行われます。

トルコでは、先日の大統領選挙で共に過半数を獲得できなかったエルドアン現大統領と野党6党による「国民連合」の推すクルチダルオール氏のどちらが勝者になるかを決める決戦投票が、28日に行われます。同国の大統領選挙が決戦投票までもつれこんだのは、初めてのことです。

イルナー通信によりますと、今月14日に行われた大統領選挙では、トルコ選挙管理委員会の集計でエルドアン氏が49.5％にあたる2708万8000票余り、クルチダルオール氏が44.89％にあたる2456万8000票余りを獲得し、決戦投票に進むことになりました。

トルコ国外に住む人々の在外投票は、10日前から5日間の日程で、世界73か国の167カ所で行われました。

トルコ政府関係者はこれまで、自国の大統領選挙に対するアメリカや欧州諸国の介入について、繰り返し警告を行っています。ソイル内務相も先日のインタビューで、アメリカがトルコの選挙に干渉していると非難しながら、「西側メディアによるトルコの大統領選挙および国会議員選挙への介入は、米国の企みに沿ったものと見なされる」と述べていました。

トルコでは、2017年の国民投票により憲法が改正され、国家元首である大統領を行政の長にする「大統領政府制度」が採られるようになりました。同国の大統領の任期は5年となっています。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。