OPEC事務局長が予測、「世界の原油需要は増加へ」
(last modified Mon, 26 Jun 2023 11:44:22 GMT )
6月 26, 2023 20:44 Asia/Tokyo
  • アルガイスOPEC石油輸出国機構事務局長
    アルガイスOPEC石油輸出国機構事務局長

アルガイスOPEC石油輸出国機構事務局長が、今後20年以内に世界の原油需要が23%増加するだろうとの予測を示しました。

米CNBCのインターネットサイトによりますと、アルガイス事務局長は26日月曜、マレーシアの首都クアラルンプールで開催されたアジア・エネルギー・サミットでの演説で、「世界では、石油需要が2045年までに日量1億1000万バレルに達し、エネルギー需要も23%増加する」としました。

また、「原油は、この先も代替がない」と述べています。

さらに、「2045年までに、世界の原油需要は日量1億1000万バレルにまで上昇するだろう」とし、「石油はそれまで引き続き、必要とされるエネルギー総量のほぼ29%を占めることになるだろう」としました。

CNBCのサイトによりますと、OPEC事務局長の予測は、IEA国際エネルギー機関が示した、年間需要の伸びが減速するという以前の見通しとは逆のものです。

IEAは2週間前、2028年までの世界の石油需要は2022年比で6%増の日量1億570万バレルににとどまると予測していました。

また、原油の消費量が最も多いのは石油化学部門および、航空部門だとしています。

こうした中、OPEC事務局長はIEAとは異なる予測を示し、「石油産業への不十分な投資は、現在のエネルギー体制の存続にとって問題であり、この分野での混乱につながるだろう」との見方を示しました。

 


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