WHO事務局長、「ガザ避難民に感染症まん延の恐れ」
(last modified Wed, 29 Nov 2023 11:33:44 GMT )
11月 29, 2023 20:33 Asia/Tokyo

WHO 世界保健機関のテドロス事務局長がX(旧ツイッター)への投稿で、パレスチナ・ガザ地区の避難民の間で感染症がまん延する恐れがあると述べ、改めて懸念を表明しました。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長

 

CNNによりますと、テドロス氏は投稿において、ガザでは約130万人に上る避難民の過密状態と食料や水、衛生設備の不足により、感染症が拡大しやすくなっていると指摘しながら、インフラや医療体制の不備で感染症の患者が増えているとしました。

同氏によれば、11万人あまりが急性の呼吸器感染症、7万人あまりが何らかの下痢症状を訴えており、さらにダニによる皮膚病「疥癬」やシラミ、湿疹、とびひ、水ぼうそう、黄疸の症例が何千件も発生しているということです。

同氏はまた、ガザでの継続的な戦闘停止を呼び掛け、感染症拡大のリスクを改めて警告しました。

その上で、WHOのハリス報道官が先に警告した通り、ガザの医療体制が改善しなければ、爆撃より多くの人が病気で死亡する恐れもあると指摘し、「持続的な停戦が今すぐ必要だ。ガザ住民にとって、生きるか死ぬかの問題だ」と強調しました。

 


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