イエメン軍が紅海で米艦船を襲撃
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紅海でのイエメン軍によるアメリカ船攻撃
イエメン武装軍報道官が、紅海でアメリカの艦船1隻を襲撃したことを明らかにしました。
西アジア、中央アジア、東アフリカ地区に駐留するCENTCOM米テロリスト中央軍司令部は15日月曜、「イエメン軍が弾道ミサイルで、米国所有のマーシャル諸島船籍のコンテナ船『ジブラルタル・イーグル』を襲撃した」と発表しました。
イエメン武装軍のヤフヤー・アルサリーウ報道官は「我が国の海軍は軍事作戦中にアデン湾でアメリカ艦船を標的にした」とし、「今後、アメリカとイギリスの艦船は攻撃対象となり、パレスチナ・ガザへの侵略が停止されるまで紅海での軍事作戦は継続される」と述べています。
また、「米英の侵略に対しては今後確実に報復がなされ、イエメンに対する新たな攻撃は全て結果を伴うことになる」としました。
こうした中、イエメン軍関係者は16日火曜朝、レバノンのアルマヤーディン・テレビに対し、「米艦船が狙われたことは同国軍にとって大きな警告であり、電撃的な奇襲作戦だった」と語りました。
アルマヤーディン・テレビはさらに匿名のイエメン軍事筋の話として、「この作戦は、イエメンが適切かつ正確な武器で遠隔標的を攻撃するというメッセージをアメリカ軍に送った」と報じています。
イエメン救国政府のアブドルサラーム報道官も「シオニスト政権イスラエルの船舶および、同政権の占領地内の港に向かう船舶に対する攻撃は今後も続くだろう」と語りました。
加えて、イエメンのシーア派組織アンサーロッラーの政治局員の1人、ムハンマド・アルバヒーティ氏も「イエメン軍はミサイル能力を開発中であり、近いうちに電撃的な出来事が発生するだろう」と述べています。
一方で、EUのパオロ・ジェンティローニ欧州委員は、「紅海の情勢変化は現時点ではエネルギー価格やインフレに影響していない。しかし、これらの結果は今後数週間以内に現実化する可能性があるため、これらの動向を注意深く監視する必要がある」との見解を示しました。