パレスチナ保健省が、ガザでの医療体制崩壊について警告
1月 31, 2024 14:35 Asia/Tokyo
パレスチナ保健省のアシュラフ・アルキドラ報道官が、「ガザの約7000人の負傷者は、治療のために地区外に移送される必要がある」とし、同地区の保健医療システム崩壊に関して警告しました。
レバノンのアルマヤーディン・テレビによりますと、アルキドラ報道官は「ガザ地区南部ハーンユ二スにあるナーセル総合医療施設は、シオニスト政権イスラエル軍の継続的な攻撃により、極めて壊滅的な状態にある」と語りました。
また、米国を初めとした一部の国によるUNRWA国連パレスチナ難民救済事業機関への資金援助停止を批判し、「UNREAへの資金援助の停止は、ガザの保健部門に直接影響を及ぼしている。それは、 UNRWAがガザ地区の保健部門の70%を監督していることによる」と述べています。
さらに、カタール国営衛星通信アルジャジーラも「殺戮者であるシオニスト政権イスラエル軍による、ハーンユ二スのパレスチナ赤新月社本部及び、同社付属アマル病院への攻撃は、依然として続いている」としました。
ICRC赤十字国際委員会ガザ地区事務所のウィリアム・ションバーグ代表も「ガザ地区の医療サービスは完全停止の危険に陥っている」と語りました。
パレスチナ保健省の最新の発表によりますと、昨年10月7日にイスラエルのガザ侵略が始まってより、パレスチナ人の殉教者数は2万6751人、負傷者数は6万5636人に達しています。