イスラエルがヨルダン川西岸を包囲・破壊:住民の強制移住計画が始まったのか?
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イスラエルがヨルダン川西岸を包囲・破壊:住民の強制移住計画が始まったのか?
イスラエル軍がパレスチナ人に対する犯罪を続行する中、ヨルダン川西岸ジェニンおよびトゥルカレムにあるパレスチナ難民キャンプを攻撃しました。
【ParsToday西アジア】イスラエル軍は3日、14日連続となるパレスチナ・ヨルダン川西岸のジェニン難民キャンプへの攻撃を強行し、抵抗勢力もこれに対抗しました。この攻撃でパレスチナ人少年アハメド・アブドゥル・ハリム・アル・サアディ君を含む6人のパレスチナ人が殉教した他、数人が負傷しました。
ジェニンでは先月に攻撃が始まって以来、少なくとも26人のパレスチナ人が殉教しています。イスラエル軍は他にも、8日連続でトゥルカレムとそのキャンプを攻撃しています。
パレスチナ情報筋は、イスラエル軍がトゥルカレムとそのキャンプへの攻撃を目的に軍事装備を移送していることを明らかにしました。
イスラエル軍はまた、ヨルダン川西岸中部のラマッラ北東部にある村を攻撃しました。さらに、同地域北部ナブルス東部の町ベイトフリクもイスラエル軍の攻撃を受けています。
そして2日には、イスラエル軍はガザさながらにヨルダン川西岸地区で十数軒の家屋を爆破・破壊しましたが、これは大きな非難を招きました。
パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長は、イスラエルによるジェニンとトゥルカレムの難民キャンプに対する継続的な攻撃を止めさせるため、国連安保理による緊急会合の実施を要請しました。
複数のパレスチナ抵抗組織は、ヨルダン川西岸、特にジェニンにおけるイスラエルの犯罪について、「これらの犯罪はガザでの大量虐殺の続編である」「ヨルダン川西岸地域の抵抗は根強く、イスラエルは決して目標を達成できないだろう」と強調しました。
ハマスも「我々の国民の意志がジェニンにおけるイスラエルの犯罪と家屋破壊により砕かれることはなく、逆にこの占領政権の残忍な侵略に立ち向かう抵抗組織の不屈の精神と強さが増すことになるだろう」と表明しました。
一方ハマスは、「イスラエルは停戦協定に基づく救援物資の配布、支援提供、ガザ再建に関する規定の実施を遅延させている」とし、「イスラエルの刑務所から釈放された多数のパレスチナ人が治療のため病院に搬送されていることは、イスラエルの刑務所内で拷問が横行しており、悲惨な状態にあることを如実に物語っている」「パレスチナ人に対するこれらの犯罪は戦争犯罪かつ人道に対する罪であり、国際社会、国連、人権団体や諸機関はこれらの犯罪を止めさせ、加害者を処罰すべく直ちに措置を講じる必要がある」と訴えました。
こうした中、イスラエル軍のエヤル・ザミール新参謀総長は就任の翌日に早くも、戦争の継続、軍拡競争、兵器生産予算の増額の必要性を提起しました。
ザミール参謀総長は戦争がまだ続いていることを強調し、「戦争は終わっておらず、目の前には課題が山積しており、2025年も戦いの年となるだろう」と語りました。
こうした状況の中、イスラエル首相府は声明で、ネタニヤフ首相がトランプ米大統領との会談のため米ワシントンに到着したと発表しました。ネタニヤフ首相は4日にトランプ大統領と会談することになっています。