イスラエル軍参謀総長「2025年は戦争の年になる」
(last modified Mon, 10 Mar 2025 03:30:03 GMT )
3月 10, 2025 12:30 Asia/Tokyo
  • イスラエルのエヤル・サミール新参謀総長(右)とネタニヤフ首相(左)
    イスラエルのエヤル・サミール新参謀総長(右)とネタニヤフ首相(左)

イスラエルのカッツ戦争相が、シリアの混乱状況の政治的利用を試みました。

【ParsToday西アジア】カッツ戦争相は8日、140名以上の民間人が政権側勢力に殺害されている現在のシリア情勢を受けて「(シリア暫定政権トップの)ジャウラ二氏はスーツを着て穏健な顔を見せていたが、今やその仮面ははがれてしまった」と語りました。

カッツ氏はまた、アサド政権崩壊後にイスラエルがシリアの占領を拡大していることを正当化し、「イスラエルはシリアの脅威から自らを守っており、我々の軍はヘルモン丘陵を含むシリア地域に留まり、ゴラン高原とガリラヤを防衛している」と主張しました。

一方、イスラエル政権内でも極めて好戦的とされるイスラエル軍のエヤル・ザミール新参謀総長は、「今年はガザとイランに焦点を当てた戦争の年になるだろう」と発言しました。

また、サアル外相もガザ問題について、厳しい封鎖と人道支援の停止によりガザ地区で再び飢餓が発生する恐れがあるとする国連や国際機関の警告を否定し、「これらの警告は単なる嘘であり、イスラエルは人道援助を送る約束はしていない」などと主張しました。

イスラエル占領地内でもう1つの論争の焦点と問題に、アメリカの挑発とアメリカ政府の行動が挙げられます。米国がハマスと直接交渉したことがきっかけで米・イスラエル関係に対立が生じているというニュースが聞かれます。この点について、イスラエル野党のリーダーであるヤイール・ラピド氏は、「米国はイスラエル政府の弱腰を理由に自国市民の生命を懸念し、ハマスと交渉している」と語りました。

もっとも、イスラエルと米国との非公式接触の中で、トランプ米大統領の顧問で娘婿の父でもあるマッサド・ボウロス氏が、首都ワシントンの自宅でヨルダン川西岸のシオニスト入植者の長であるヨシ・ダガン氏と会談し、イスラエルへの支持を強調したとも報じられています。この会談で、ボウロス氏はダガン氏に「イスラエルとレバノンの兄弟姉妹に謝意を表明でき、幸甚である」と述べたと伝えられています。

 


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