12日間の戦争で生じた瓦礫;占領地内のアパート数十万軒が破壊されたまま放置
(last modified Mon, 07 Jul 2025 06:17:51 GMT )
7月 07, 2025 15:17 Asia/Tokyo
  • イランのミサイル力でイスラエル領内戦線は無防備化
    イランのミサイル力でイスラエル領内戦線は無防備化

シオニスト政権イスラエル占領地の公用語・ヘブライ語のメディアが、同政権が防衛・防空期間中に領内の戦線や建物を守る能力がなく、イランのミサイル攻撃後にこれらの問題に対する解決策もなかったことを証明したと認めました。

【ParsToday西アジア】ヘブライ語の新聞「イスラエル・ハヨム」は記事の中で「イスラエル占領地内の数十万軒ものアパートは依然として関係機関の措置対応が追いついていない。一方、最近の戦争でイスラエルが被災地域を早急に再建する必要があることが証明された」と報じています。

このヘブライ語メディアによれば、先だっての12日間戦争前の非効率性と12日間戦争後の不行き届きにより、イスラエルに多くの問題が生じているということです。

この記事の執筆者は、イランとの12日間の戦争中に、占領地中部テルアビブ南部近郊バト・ヤムの少なくとも17棟の主要な建物が破壊された、とみています。また、中部レホヴォトでは13棟の建物が同じ運命をたどり、テルアビブ東部近郊ラマン・ガンでは8棟の建物が破壊されました。加えて、イスラエル占領地内にある多数のインフラ施設も破壊されています。

バトヤム市長ズヴィカ・ブロット(Tzvika Brot)氏によれば、これらのインフラ施設の早期再建については全く楽観視していないということです。

ブロット市長はまたイスラエル・ハヨム紙に対し「イランのミサイルにより市内に甚大な被害が及んだ。なるべく早く復興に取り組みたいと思っても、復興には2~3年かかるだろう。しかもその一方で自治体と公的機関の能力のフル稼働および、法律改正の必要もある」と語りました。

イスラエル・ハヨムが発表した統計によれば、一時的滞在施設に身を寄せているシオニストの数は1万2000人を超えており、これらの人々は90軒のホテルに移送されています。また死者数は29人、負傷者は3400人を超えているほか、救済申請件数は3万8700件、その総額は70億イスラエル・シェケル(約21億ドル)を超えたということです。もっとも、これには400億シェケル(約120億ドル)を超える保安警備費用は含まれておらず、同時に、この点については多くの未解明の疑問が残されています。

ニュース報道の規制にもかかわらず、メディアの間では、イランのミサイルがイスラエルの軍事・安全保障機構に与えた損害と死傷者の規模が、最も重要な疑問の1つとして示唆・間接的に提起されています。しかしながら、イスラエル政府側は依然としてこれを機密扱いにすることを主張し、この問題に関する情報開示を許可していません。

イランと米国の間で交渉が進められていた先月13日朝、シオニスト政権はイランの核開発計画が脅威であるという口実で同国への軍事攻撃を開始し、12日間にわたる対イラン軍事紛争を引き起こしました。

これに追い打ちをかけるように、米国がイスラエルの要求に応じ、IAEA国際原子力機関の監視下にあった平和目的でのイランの核施設を攻撃しました。この攻撃に対し、イランはカタールにあるアル・ウデイド米軍基地を攻撃しています。

 

 


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