ガザの「バミューダ・トライアングル」で人道支援が姿を消す
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イスラエル側のカルム・アブサレム国境からガザ南部へ向かう救援物資運搬トラック(2025年10月20日撮影)
パレスチナ・ガザ地区では数千台もの支援物資積載トラックがここに入域してという主張とは逆に、市民らが今なお飢餓に苦しんでおり、問題の援助物資は「バミューダ・トライアングル(米南部フロリダ半島、バミューダ諸島、米自治領プエルトリコを結ぶ三角形の海域で、多くの船や飛行機が謎の失踪を遂げたとされる「魔の海域」とされる)」で行方不明となる事態が報告されています。
ガザでの停戦から1ヶ月半以上が経過した。合意によると、食料、医薬品、燃料、その他の生活必需品を積んだトラック600台が毎日ガザ地区に入ることになっていた。
【ParsToday西アジア】カタール国営衛星通信アルジャジーラによりますと、シオニスト政権イスラエル当局は「数千台の救援トラックが到着し、数十万トンの食料が届けられた」と主張しています。しかし、現実はこれらの数字とは大きく異なっており、こうしたトラックの多くは生活必需品ではなく、低価値の品を積載しています。
国際機関も、これらの主張に疑問を呈しています。WFP世界食糧計画は「ガザ地区には必要量の半分の食糧しか供給されていない」とし、パレスチナの各機関は援助の4分の1しか搬入を認められていないと見ています。しかも、そのわずかな量のうち、難民や貧困層に届くのは氷山の一角に過ぎず、大半の支援物資がガザ地区のいわゆる謎の「バミューダトライアングル」で姿を消しているということです。国境と難民キャンプ間の距離はごく短いものの、実際には最長の政治的・安全保障上のルートと化しています。人々はトラックの音を耳にしても、支援物資を目にすることはなく、何トンもの小麦粉の話は聞いても、食卓にパンはないのが現状です。
国連によれば、イスラエル軍はルートを制限し、トラックを危険な街道に追い込んでいます。停戦以来、世界の関心は薄れている中、援助物資の消失は日常茶飯事と化しています。イスラエルが仕組んだこの危機は、パレスチナ人に対する新たな形での集団懲罰といえるもので、ガザの「バミューダ・トライアングル」で支援トラックが行方不明となるたびに、人々の生存能力も失われています。

