ジュネーブ協議の開始とシリアでのテロの激化
シリア危機の解決を目指す第5回ジュネーブ協議が23日木曜午後、関係者が出席し、スイスで始まりました。この協議の少し前に開かれたカザフスタンでの協議は、反対派が参加せずに行われていました。この問題について、IRIBナジャフィー解説員は次のように語っています。
シリアに関する協議は通常、シリアの政治体制の形成、憲法の改正、選挙、テロ対策に向けた措置の4つの問題を中心に行われています。
カザフスタンやスイスなどシリアに関する協議の継続は、国際・地域分野でのシリア問題の解決を目指す最新の政治的努力の一環と見なされています。このため、世論は特別な敏感さを持って、この協議をめぐる状況やシリア問題へのその政治への影響を見守っています。こうした期待は、特にカザフスタンの協議の開催というイランとロシアによる政治的努力を受け、シリア問題の解決に向けた状況を進めるためのきっかけを生じさせました。
一方で、シリアの反体制派の協議妨害継続は、このような協議を失敗させるための不審な動きの存在を示しています。シリアの反体制派が少し前にカザフスタンのアスタナで開かれた協議に出席しなかったこと、さらにテロリストの犯罪の拡大は、シリア問題の解決に向けた国際的な努力を失敗させようとするシリアの敵の悪しき計画を物語っています。
こうした妨害に対して、シリア政府は国連事務総長と安保理議長に個別に書簡を送り、ヌスラ戦線やそれと同盟関係にあるグループのテロ攻撃の目的は、ジュネーブ協議に影響を及ぼし、アスタナ協議を失敗させることにあるとしました。
シリアの首都ダマスカスやアレッポなどシリアのその他の地域では、ここ数日テロ攻撃や爆破が増加しています。
シリア危機は2011年から、シリアのアサド政権の転覆を狙い、サウジアラビア、アメリカ、トルコなどの国が支持するテログループの大規模な攻撃によって開始されました。
ジュネーブ協議を取り巻く状況に注目すると、5回目のジュネーブ協議もまた、シリア危機の解決に向けた具体的な結果は期待できないでしょう。なぜなら、ロシア、イラン、シリアに反して、トルコやアメリカ、一部のアラブ諸国やシリアの反体制派は、シリアでの衝突の停止が現状において、自らの利益にはならないと見ているからです。
ここ数ヶ月、シリア危機の縮小に関する肯定的な兆しが明らかになっていますが、反対派の間で対立が存在することから、この協議の成功は今も曖昧なままであり、こうした状況の中では、この協議もまた過去の協議よりもよい成果をあげることはないでしょう。とはいえ、シリアの反体制派と政府間の協議の下地が政治的な協議の流れのなかで整えられていることは、シリア問題に関する前進と見なされます。しかしながら熟考に値する点は、シリア危機が政治的な流れから離れることで、シリア問題はさらに軍事的な方向へと、テロリストの大規模な動きへと向かうことになり、こうした状況の中で、反体制派もまた、これまで以上に被害をこうむることになるということです。