イラク首相、ISISの終焉を強調
10月 11, 2017 19:10 Asia/Tokyo
イラクのアバディ首相が、「テロ組織ISISは、今年中に完全な敗北を喫するだろう」と強調しました。
ISISは、2014年、アメリカとサウジアラビアなどの同盟国の資金援助と軍事支援を受けて、イラクを攻撃し、イラク北西部の広範な地域を占領し、数多くの犯罪行為を行ってきました。
これまで、イラク軍は、義勇軍や抵抗勢力の支援と、イランの顧問による支援を受けて、ISISの占領地の多くを解放し、イラクのISISはほぼ終わりを迎えています。
アバディ首相は10日火曜夜、分離の是非を問う住民投票の結果を無効にしない限り、クルド人自治政府とのいかなる対話にも応じないと強調しました。
自治政府のバルザニ議長の主張により、先月25日に行われたクルド人自治区の住民投票を受けて、イラクの中央政府とクルド人自治政府の間に緊張が生じています。
イラク政府、国連のグテーレス事務総長、地域諸国、欧米諸国は、バルザニ議長の行動を非難するとともに、この住民投票の結果の法的な影響力を否定し、イラクの領土保全と統一を強調しています。
シオニスト政権イスラエルのみが、地域分割を求めており、イラクのクルド人自治区の分離を支持しています。