イエメン南西部に対するサウジの空爆で、100名以上が死傷(動画)
イエメン南西部タイズ州の市場に対するサウジアラビアの空爆で、100名以上が死傷しました。
アルアーラム・チャンネルによりますと、イエメンの保健省は26日火曜、市場から半径300メートルの地域に犠牲者の遺体が散乱しており、その多くは損傷が激しく身元が判明出来なかった、と表明しています。
また、負傷者の多くが重体となっています。
イラン外務省のガーセミー報道官は27日水曜、イエメン各地に対するサウジアラビアの度重なる攻撃と、多数のイエメン市民の死亡を非難すると共に、このような残忍な攻撃は即刻停止されるべきだ、としています。
また、「これまで、サウジアラビアはイエメンでの1000日間以上にわたる戦争において、軍事作戦地域で敗北するたびに、防衛手段を持たない市民、罪のない女性や子どもに報復している」と述べました。
さらに、「残念ながら、そして驚くべき事に、アメリカ製の兵器により行われているイエメンへのサウジアラビアの野蛮な攻撃に人権擁護を主張す者は反応を示していない」としています。
国際人権団体は、サウジアラビア主導のアラブ連合軍が、イエメン各地の住宅地域や市場、病院などの民間施設を攻撃しているとして非難しました。
赤十字国際委員会は26日火曜、イエメン国民の憂うべき実態に警告を発し、“イエメンは飢餓により死に掛かっている”としています。
赤十字国際委員会はツイッター上で、「イエメン人10人のうち、6人が空腹にあえいでいる」としています。
サウジアラビアは、アメリカや、アラブ首長国連邦など、複数の国の支援を受け、2015年3月からイエメンを攻撃し、完全に封鎖しています。この攻撃により、イエメン人数万人が死傷、ほか数百万人が難民となっています。