国際赤十字・赤新月社連盟の会長、「イエメンは悲惨な人道状況に置かれている」
May 15, 2018 17:07 Asia/Tokyo
国際赤十字・赤新月社連盟のフランチェスコ・ロッカ会長が、イエメンは悲惨な人道状況に置かれていると強調しました。
IRIB通信によりますと、ロッカ会長はサウジアラビアが主導するアラブ連合によるイエメンの封鎖のため、イエメンは深刻な食糧不足、伝染病の拡大に見舞われているとし、「イエメン人の多く、特に子供たちは生きるために、衛生的な水、食糧、医薬品、緊急医療支援を必要している」と述べました。
ロッカ会長はまた、国際社会に対し、イエメンでのサウジアラビアの犯罪に沈黙しないよう求めました。
サウジアラビアは、アメリカ、イギリス、アラブ首長国連邦など複数の国の支援を得て、2015年3月からイエメンを攻撃し、同国を完全に封鎖しています。
この攻撃で、イエメンではこれまでにおよそ1万4000人以上が死亡、数万人が負傷したほか、数百万人が住む家を失っており、またインフラが破壊されています。
この攻撃によりまた、イエメンは食糧や医薬品の深刻な不足、伝染病の蔓延に直面しています。